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関西在住40代の子どもと離れて暮らしているパパです。
子どもは二人、小5と小2の世の中の誰よりも聡明で可愛い女の子二人です。

子どもたちとの面会交流は2008年12月頃からです。
調停で決まったのは、5ヶ月に2回、面会交流支援団体の部屋で交流の間は支援者の同席あり、交流の様子を最初から最後まで録音、費用は折半という内容でした。結局、費用は全て私が負担しましたが、私が病気で入院した際に延期した時以外は履行してもらえました。

今の面会交流は、基本的に家族4人(母親(元妻)も含む)でドライブなどのお出かけが2ヶ月に1回、私の両親の家に遊びにくるのが2ヶ月に1回となっています。ただ、私の両親の家が私の家と近いため、子どもたちと月1回交流できていることになります。また、子どもたちの誕生日、母親の誕生日、母親のお母さんの誕生日のプレゼントや、旅行に行ったお土産などを持って直接子どもたちも住む家に渡しに行くと、家に招き入れられて一緒にご飯を食べる事もあります。
憎しみあいや罵りあいなどが全くない(と私は思っています)友好的交流と、2ヶ月に1回の家族4人で過ごす日を設けていることで、子どもたちに家族の大切さを伝えられるように心がけています。
このような面会交流以外にも、長女が電車通学であるため、数年前から2週間に1回、朝の登校時にこっそりと逢っていましたが、一度母親に見つかって以来は、反対もされず、今では週1回の公認の逢い引きとなっています。

長女にはこのように頻繁に逢っている上に、性格的に割り切った考えが出来ているようですが、二女には月に1回ぐらいしか逢えないせいか、毎回別れるときに「お父さんのところに帰る」「お父さんと一緒に帰る」などと言われ、それを払い除けなければならないのが非常に辛いと共に、二女の心に大きな傷がついているのではないかと、とても心配をしています。
離れて暮らす事については、二女には何も言っていません(言えません)。「一緒に帰る」発言も、離れた頃が三歳だった事もあり、結構無邪気に言っています。一方、長女は、連れ出されるときに「お母さん止めて」と叫んでいましたが、その後は「仕方ないよ」と悟ったような発言をしています。
長女に「親子バラバラってどう思う?」と聞いてしまったことがありますが、「良くない」と言ってくれました。
そして、「お父さんやお母さんのように子どもとバラバラにされているお父さんやお母さんが、この日本にはいっぱいいるけれど、そんな事がなくなるようにお父さんも他のお父さんもお母さんも頑張って、親子が普通にいつでも会えるのが当たり前の社会に変えるように頑張っているから、応援して祈ってちょうだい」と伝えたところ、朝逢うたびに「祈っているよ」と言ってくれます。
理解してくれる長女がいて、心を通じ合わす事が出来ている事が私の生きる力になっています。

 

関西在住/40代/離れて暮らすパパ

面会交流をされていらっしゃる方の手記

1. 経過及び面会条件
2004年、元妻と長男(3歳)長女(5ヶ月)ともに元妻実家へ引越し別居開始。私から円満調停及び面接交渉調停を、元妻側から婚姻費用分担請求の調停を開始しました。
その後、相手方代理人(弁護士)と相手側父親へ、面接交渉の必要性を訴える手紙を出したところ約4ヶ月振りに子ども達と会え、月1回2時間の元妻側立会いの元という条件で面会スタート。面会条件の制限を広げたい思いから約2年間、12回という調停を経て、離婚成立。面会条件は変わりませんが、別途学校行事(運動会)の参加、クリスマスプレゼントの受け渡し、月1回程度の電話での会話が追加となりました。
上記内容にて、約8年経過、現在まで続いています。

2. 面会内容
月初めに、私から元義父の携帯電話に20時頃連絡を取り、日時を決めています(土曜もしくは日曜日)。その際に子ども達と電話を代わってもらい会話をします。元義父からは、学校の成績や最近風邪を引いた事など子どもの近況を教えていただく事もあります。
面会はだいたいが先方宅の近くの大きな公園で行い、12月~3月は外は寒いので先方自宅にて行ってきました。
年1回の学校の運動会の際は、私が参加しやすいように、面会時等に元義父から早めに教えていただき、当日は昼食時のお弁当を私の分まで用意され、子ども達を交えて一緒に頂いています。
ここ1,2年は、子ども達の習い事の関係でスケジュールが合わないときがあり、平日の夕食を回転寿司やファミリーレストランにて食事をするという事もありました。

3. 面会エピソード
離れて暮らす事に関しては、私から直接子ども達に何故そうなったのか、これからどうなるのかという事は、当時から現在に至っても伝えていません。離れて暮らす理由は、別居当時に母親から聞いていると思います。面会時に私から話す事も考えましたが、相手方同席という事もあり、また当時は色々な葛藤もあり話せておりません。今後については、面会時や誕生日プレゼントの際の手紙などで「離れて暮らしているけどいつも心に思っているよ。」という事だけは伝えております。
ただ、長男が5歳の時にたまたま相手方が席を外した時に私からそのように伝えると「パパが会いに来てくれるのをずっと待っててん」という言葉がありました。またその頃相手方の家での面会時にクリスマスプレゼントは何がいいか尋ねると「パパがずっとこの家に居てくれる事!」と泣かせるような事も言っていました。
やはり一緒に暮らしていないと子ども達の普段の様子が分からず、こちらから子ども達に聞いても、まだ幼い場合こちらがよく理解出来ない場合があります。そんな時に元義父が、分かる範囲で補足して話してくださるので助かります。また、面会日時を決める電話で、「長男が、最近○○の科目で頑張り良い成績をとっているので、今度会った時に褒めてやってください」と話してもらった時は、とても嬉しく感謝しました。

4. 面会交流に必要だと思う事
1  相手方の悪口や非難はしない。
2  できるだけ同居親のペースに合わせて面会日時や時間・場所を決める。

離れ暮らす親の方は子どもの状況が分からないが、同居親は、子どもの体調や 前後のスケジュール等を考慮して、日時や場所を話している事が多い。
3  決めた面会日時は必ず守る。 
8年間で3回位、私の方が遅刻しましたが、気を付けたいと思います。また、先方も少し遅刻する事がありましたが、子どもを連れての移動はなかなか時間が掛かる事があるので理解が必要だと思います。
4  第三者機関の検討をする
面会について、同居親と直接打合せが出来る場合は良いが、そうでない事の方が多いかもしれません。その場合、第三者が必要になると思います。私の場合も第三者機関を入れる事をずっと相手方に提案してきましたが、受け入れられませんでした。しかし、元義父がその役を買ってくださり助かっております。
5  詮索しない
面会していく中で、子どもの話す内容と、同居親の話す内容に食い違いがある事がたまに出てくるが、そこは詮索しない。(同居親の都合を考慮する事も必要。)
6  養育費を払う
同居親が、経済的に余裕がある方が面会しているケースが多いと聞きます。面会と養育費を交換材料と考えてはならないが、そういう意味でもやはり養育費は 継続して支払う事が重要だと考えます。

 

5. その他
1  面会当初は、離れて暮らす親も心理的に不安になる事が多い。永い間合えなかった場合、会う事で子どもとの距離を肌で感じる場面があるからです。現在は、面会している親同士のコミュニティもSNS等いろいろあるようなので、利用するのも一つの選択肢だと思います。
2  民法改正により離婚届の提出内容の一部変更等ありましたが、もっと踏み込んだ法改正が必要と感じます(親たちや世間の意識改革には程遠いと感じます)。

 

6. 最後に
面会交流を通じて、子ども達の成長を感じられ離れて暮らす親としてこれ以上の喜びはありません。また子ども達にとっても、離れて暮らしてはいるが父親はいつも自分たちを見守ってくれていると感じてくれているようなので、これまで続けて来て間違いではなかったと自負しております。中には会わない方が良いと、親の方がその機会を放棄する方もおられると聞きます。色んなケースがあり一概には言えないのかもしれませんが、許されるなら面会は制限があったりままならない状況であっても継続していく事が重要だと思っております。

関西在住/40代/離れて暮らすパパ

■手記その1

■手記その2

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